本当に大好きだった
―英紀said―


入学式が始まって俺が最初に返事をしてほかの人達が返事をしていくと少し小柄な姫川さくら、という女の子が立った。


女の子が返事をすると隣に座っていた親友の中園秋魅が


「やっぱり可愛いよな~」


といっていたので


「何が?」


と聞くと


「英紀知らないのかよ!」


「だから何が」


「だから、姫川さくらと黒崎絵梨奈だよ」


「誰それ?有名なの?」


「有名なんてもんじゃないぜ、優蘭女子校は知ってるだろ?」


「あぁ。あの幼等部から大学院まである超お嬢様学校だろ?」


「そう。あの二人は優蘭から来た、姫川財閥のお嬢様と黒崎グループのお嬢様で二人とも超美少女。」


「そうなんだ。でも何でわざわざ外部受験してまでうちの龍詠に来たんだ?優蘭も偏差値はいいだろ?」


「確かに優蘭も偏差値はいいけどうちの中学のほうが偏差値高いからじゃないか?」 


「ふーん。でもなんでそんなにあの二人についてそんなに詳しいんだ?」


「そりゃそうだろ。優蘭の有名人が入学するんだから噂にもなるだろ。知らなかったのは英紀ぐらいだぞ」


「そーかよ」


喋ってるうちに入学式も終わり二人のことなんてほとんど気にしていなっかた俺はそのまま教室へとむかった。


―さくらsaid―


入学式が終わりクラス名簿をみると私と絵梨奈は同じクラスで、A組みだった


「一緒のクラスですわ」


「本当だ。よっかた~」


「これで3年間一緒ですわね!」


「えっ、クラス替えないの?」


「入学説明会ちゃんと聞いていなかったんですのね」


「ごめんなさ~い」


「はぁ。まあいいですわ。それより早く教室に行きますわよ」


「はーい」
< 2 / 18 >

この作品をシェア

pagetop