SEASONS
遊園地に着いて入場ゲートを通ると、もうすでに人でいっぱいだった。
「やっぱ混んでるね」
「夏休みですからね」
「どれから行く?」
「んー……これは?」
二人で園内マップを覗き込んであたしが指さしたのは、スピードの速さが有名なコースター。
「よしっ。行くか!」
「はい!」
タイミングがうまくかみ合ったのか、混雑しているわりにはお目当てのマシンにあまり並ばずに乗れた。
途中でご飯を食べたり、ショーを観たり、休憩したりしながらもう夕暮れが迫っていた。