SEASONS
「着いた」


パークの端の方で少し高い場所。


「うわぁ……」

上がって来た道を振り返ると、街灯の灯った園内が一望できた。


「きれーい」


ガス灯をかたどった淡い光が園内を照らしていて、まるで外国に来たみたい。


通り抜ける少し冷たい風が心地良い。


「学校の奴らに絶対行けって言われたんだけど……。オレ、中学ん時の男友達と行くって言ったのに、男同士でこんなとこ来ちゃマズくない?」


「あははっ。……そう、ですね」

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