SEASONS
適当に言ったつもりだったのに、まさか本当だったなんて。



「え? いつ? 誰?」

「ちょ、ちょっと待ってよっ」

あたしは浮かんだ疑問を何も考えずに次々に浴びせていた。



ちょうどその時、HRを知らせるチャイムが鳴った。


「お昼にゆっくり話すから」

「約束だからね」


隣りの席だけど今は話せないから、あたしは聞きたい気持ちをぐっと我慢した。

< 123 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop