SEASONS


前の席に座るアイツは相変わらずな様子で。

眠そうな顔で頬杖をついて窓の外を見ている。





「……何?」


頬杖をついたままのアイツは、視線だけをあたしに向けた。


「別に」


あたしとの関係も夏休み前から変わらない。


同じ図書係で前後の席なだけ。





それ以上でも以下でも、ない。

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