SEASONS
やっとお昼休みになった。
聞きたくてうずうずしていたあたしは優香子の手を引いて購買でパンを買って、それから中庭に向かった。
教室や食堂だと人がいて話しにくいと思ったから。
「で? で? で?」
「何から話したらいいのかなぁ」
そう言って照れる優香子。
そんな優香子は初めて見た。
でも、すごくかわいいと思った。
「同じ中学で、今までは友達だったんだけど。夏休みに中学の時の友達が集まった時に告白されて……ね。で……全部、あげちゃった」
「……全部って、まさか……」