SEASONS
相手の女の子って先輩?

それとも同級生?



「背中、穴開きそうなんですけど?」

そんな言葉と一緒に少しだけ振り返った彼。


「!!」

いきなり振り向かれて心臓がバクバクした。


「何かついてる?」

「べ、別に……」


「そう」


それ以上追及する様子もなく、彼はまた前を向いた。


退屈そうな後ろ姿。



あたしだって、気づいてないのかな?



……まぁ、どっちでもいいか。


この人には出来るだけ関わらないでおこう。





そう、思ったのに──……。

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