SEASONS
「何かさ、みんな知ってるんだよね。オレ達がつき合ってること」

「やっぱり、そうなんですね。……視線が痛いです」




あたし達は近くにあった文庫本を整理しながら話した。



「しばらくは隠しとこうと思ってたんだけどね。どこかで見られてたみたい。ごめん」

「別に謝られることじゃないですよ。悪いことしてるわけじゃないし……」


「でもバレてすっきりした、っていうかかえって良かったかも」

「どうしてですか?」



「彩ちゃん狙ってるやつ、結構いるから」

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