SEASONS
鍵を開けて中に入ると、空気が少しひんやりしている気がする。


部屋の電気をつけて、そのまま正面のテーブルに向かった。



スタンドライトもつけてノートを広げた時、アイツが入って来た。



テーブルの端にカバンを置いて、何をするわけでもなく書架を眺めている。



「ねぇ」

「んー」


あたしはなぜか声をかけた。


普段なら絶対しないのに。



今日は本当にどうしたんだろう、あたし……。

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