SEASONS
あたしの声をかき消すように音を立てるブルーシート。


風のせいだと思ったけど、ジャリッと砂を踏むような音がした。





「何やってんだよ」


──その声は……。



「福嶋さんっ!!」



頭だけを上げて見ると、ブルーシートの前に立っていたのは福島さんだった。



……良かった、助かっ……。





「オレより先に手ぇ出してんじゃねーよ」



──え……。



< 149 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop