SEASONS
「ここ、どこ……?」
汚れた制服姿のあたしは、手を引かれるままこの場所に連れて来られた。
「俺んち」
「えっ!? ちょっ、待って!」
「いいから」
「良くない!」
一人廊下を歩くのとは反対に、あたしは玄関で立ち止まった。
「さっきの状況で、別に何もしないよ」
「それもあ……いや、そうじゃなくて……こんな汚れたままじゃ……」
「だから気にしなくていいって。それとも、そのまま帰れんの?」
「……」