SEASONS
確かにアイツの言う通り。

こんな格好じゃどうやったって帰れない。


しびれを切らしたのか玄関に戻って来たアイツはあたしの手を強く引っ張った。


「ちょっ……とっ!」


靴のまま上がりそうになってちょっと焦った。



慌てて靴を脱ぐと、アイツはすぐ左のドアを開けてあたし一人を中に放り込んだ。


「……」

洗面台と、隣りはバスルーム?


どうしたらいいかわからなくて、そのまま立ち尽くしていたらいきなりドアが開いた。

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