SEASONS
「だからシャワーを浴びてきれいになる。その間に洗濯する。洗濯してる間に着る物を貸す。……ご質問は?」


「……ありま、せん」


「洗濯する物はカゴの手前に置いて。それ以外は奥。奥の物は触らないから。OK?」


「……ハイ」

「じゃ、ごゆっくり」


「……」


パタンと閉まったドアに向かって、あたしは大きく息を吐き出した。


ごゆっくり、なんて言われても……。

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