SEASONS
あんなことがあった後だし、しかも初めての家で、アイツの家でお風呂なんて……。



コンコンコン

「!?」


ノックの音に驚いて、まだ脱いでもいないブラウスの胸元を握り締めた。



「3分経ったら洗濯物取りに開けるからな」

「!!」


アイツなら着替えの途中だってお構いなしで本当に開けかねない。



あたしは慌てて制服を脱ぎ、砂で汚れたブラウスだけをカゴが汚れないように小さく畳んで手前に置いた──。

< 160 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop