SEASONS
ホント、男見る目はあると思ってたのに。

初めてキス、した人だったのに……。



「……!?」

「バカだよ、本当に」



──抱き締められたのは、何回目だろう。


薄いTシャツの背中越しに感じるアイツの体温。




「お前、男見る目ないよ。こんなイイ男が近くにいるのに」

「……何、言って……」


スッと伸びて来た手にあごをすくわれて、顔だけ振り返った。


「……」


ヤバイ、かも……。
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