SEASONS
それと同時に教室の外からアイツを呼ぶ声。



「一緒に帰ろっ」

金髪みたいな色の髪をキツめに巻いて、メイクもばっちり決めた女の子がドアに手をかけて立っていた。


うわぁ……。

今、語尾にハートマークが見えた……。


「別に来なくてもいいのに」

「陸、つめたーい」


そう言いながらも傷ついた様子はなく、アイツの腕に自分の腕を絡めて並んで歩き出した。



「ねぇ、もう帰る?」
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