SEASONS
「スカートは大丈夫?」

「えっ!? あ、うん、大丈夫!」

「シャツ乾いたから脱衣所で着替えておいで。送るよ」



リビングの入口でブラウスを受け取って、あたしは脱衣所に向かった。


アイツも廊下に並ぶドアのひとつを開けてその中に入った。

多分、アイツの部屋なんだろうな。


……って!!


脱衣所のドアを閉めて一人になった途端思い出した。


あたし何やってんの!?


洗面台の鏡に映るあたしの顔は、あり得ないくらい真っ赤。



き、キス……。


アイツと──キス。
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