SEASONS
机を全部後ろに下げて、出来たスペースには床を汚さないように大きめのレジャーシートが何枚も広げられている。



「じゃ、男子は看板作り。女子はチケット作りでいいかな」

「おー!!」


大野くんの声にみんなが応える。


仲のいいクラスだからまとまりも良くて、作業もスムーズに進みそう。



ふと向けた視線の先にいたのは──アイツ。

他の男子とふざけながらもちゃんと作業しているみたい。




……たまたま、その方向にいただけ。
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