SEASONS
吹奏楽部の彼女とは別れたらしいから……新しい彼女、なのかな。

今度は年上?


──どうでもいい。


そう思っているはずなのに、こんな風に考えてしまうのはどうしてだろう。



無意識に唇に指を当てた。

よみがえってくる……アイツの温度。


あたし、こんなこと思い出してどうしたいんだろう……。





「何してんの?」

「!?」


いきなり聞こえた声に大きく肩を震わせた。
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