SEASONS
ふと目線を持ち上げると、少し離れたところを歩いていたゲームの進行役のクラスメイトと目が合った。


「……」


あたしを見て、大野くんを見て、それからニヤリと笑って行ってしまった。


やっぱりみんな、誤解してる。



「成海のこの後の予定は?」

「え?」


「当番になってるものは全部終わってるだろ?」

「あ、うん、まぁ……。あっ、優香子の演奏観に行かないと!」
< 209 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop