SEASONS
演奏が始まる前、舞台上の優香子と目が合ったから、終わってすぐに来てくれたんだろう。



「お疲れー」

「どうだった?」


「すごい良かった! あたしでも知ってる曲ばっかりだったから聞きやすかったし」

「よかったー」


演奏を終えて、優香子はほっとした表情をしている。



「クラスの後片づけは手伝うから。じゃ、後でね」

「わかった」



楽器の片づけとかあるんだろう。

短い会話をして、優香子はまた走って舞台に戻った。




──そういえば。
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