SEASONS
風に揺れる大野くんの髪があたしの頬をくすぐる。



「つき合って欲しい」




一瞬距離が出来て、涙で濡れた目で見上げると、唇がふさがれた。


「!!」



「オレが忘れさせるから」

すぐに離れた唇があたしにそう告げる。


「今すぐじゃなくていいから、オレを好きになって」



あたし、この言葉に甘えても……いいのかな。





近づく唇。
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