SEASONS
「忘れさせるって言ったのに、出来なくてごめん」

「……」


謝らなきゃいけないのはあたしの方なのに……。


「色々聞かれたりすると面倒だから、2年になるまではつき合ってることにしといて欲しい」

勝手な言い分だけど、と大野くんはつけ加えた。



「成海」

「……何?」


「──ごめん」


「……」



大野くんはギュッとこぶしを握り締めていた。
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