SEASONS

「わたし、今日から部活なんだ」

放課後になって、優香子はそそくさと荷物をまとめながら席を立った。


「あ、そうなんだ。いってらっしゃーい」


優香子は中学の時からやっていたという吹奏楽部に入ったらしい。





「今日、当番だっけ?」

優香子を見送ってのんびりと荷物をまとめていたら、いきなりアイツが振り返った。


「えっ? あ、うん」

覚えてたんだ……。

当番のことなんて絶対忘れてると思ってたのに。



「りーくー」
< 28 / 304 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop