SEASONS
転校、か……。
半分上の空で夕食を食べて、ベッドに寝転んで天井を見上げた。
せっかく入った高校なのに、転校なんてしたくない。
だけど……。
逆に考えたらいい機会なのかもしれない。
大野くんとも別れちゃったし。
だからってアイツとどうこうなるなんて考えられないし。
キッパリ忘れるためには、離れることもいいのかもしれない。
……今日はもう、何も考えたくない。
そう思って、ゆっくりと目を閉じた。