SEASONS
「……返事?」

「告白しただろ」


「……いつ?」

「クリスマス。……忘れたのかよ?」


「……あ」


そういえば、それらしいこと言われたような……。



その時、握ったままだった携帯が鳴った。


電話じゃなくて今度はメールだ。



「ちょっと、ごめん」

メールを開くと差出人は──大野くんだった。




[素直になれ]



たったそれだけの短いメール。
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