SEASONS
その声に顔をバッと顔を上げると、すぐ近くにアイツの顔があった。

「!?」


抱きとめてくれたのに、ビックリしたあたしはアイツの胸に腕を突き立てた。


すると、体が後ろに傾いて踏み台に逆戻り。


……あたし、何してんだろう。


踏み台につまずいて、そのまま座るように尻もちをついた。



「ちょっと落ち着いたら?」

本当に落ち着いた声で言うから、一人でテンパってるあたしがバカみたい……。



「ねぇ」

アイツが一歩、あたしとの距離を詰めて来る。
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