SEASONS
事故とはいえ、抱き締められたりキスされそうになったりはしたけど、もちろんあたしからそのことに触れることはない。


アイツの方は……覚えてすらないかもしれない。


前後の席だけど、必要以上の会話もしない。


最初に心に決めたように、あたしは出来るだけ関わりを持たないようにしていた。


初めての当番のあの日、彼女に睨まれた時は何かされるかもしれないと思ったけど、それも特に変化なし。



穏やかに時間が過ぎている。


そう、思ってたのに──。

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