SEASONS
トントン


自分の席に座り、特に何をするわけでもなく前の人だかりを眺めていたら、左から肩を叩かれた。


「どこから来たの?」


気がつかなかったけど、左隣の席には女の子が座っていた。


肩に届くくらいの長さをふわふわさせた明るい髪。

くりくりした大きな瞳のかわいらしい女の子だった。



「わたし、松田優香子。ユカでも優香子でも好きに呼んで」
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