SEASONS
「……あ、あたし、成海彩。彩でいいよ」

「中学どこ? 近く?」


「あ……ちょっと遠いんだ。だから同じ学校の子っていなくて」

「そうなんだー。よろしくね」


にっこり微笑まれて、あたしも笑顔で応えた。



自分から声かけるのって苦手だからちょっと心配だったんだけど。

仲良く出来そうでちょっと安心した。




「っていうか……、すごいね」

彼女、優香子はそう言ってあたしの前の席を指さした。
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