SEASONS
「あっ、すいませんっ」

そんなに顔に出てたかな?

「じゃ、教えて」


携帯を取り出した福嶋さんを見て、あたしも慌ててカバンから携帯を取り出した。


「あの映画、興味ない?」

「……おもしろそうだなって、思ってました」

「じゃあ、前向きに考えといてよ」


「……はい」


やっぱりあたしには、断る理由は──ない。


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