SEASONS
ちょうど窓際の席が空いていたからそこに座った。


テーブルに肘をついて、なんとなく外を眺めた。



肌を大胆に露出した女の子達。

汗を拭きながら携帯で話しているスーツを着たサラリーマン。

帽子をかぶった小さな男の子と日傘をさしたお母さん。


色んな人がいた。


──福嶋さんとこうして外で会っているなんて、やっぱりヘンな気分。


福嶋さんのこと、もちろん嫌いじゃないけど、男の人として見られるかって考えたら……。

今はまだ“バイト先のいい先輩”の域から出ない。

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