SEASONS
“映画くらい、つき合ってあげれば?”


優香子の言葉がよみがえる。


あたしが誘いを受けることに決めた一言だ。



そうだよね。

まだ福嶋さんのこと良く知らないんだから、これから知っていけばいいんだよね。


恋もしたい、彼氏も欲しいって思っていたんだし。




「お待たせ」

「あっ、ありがとうございます」


コトン、と目の前に置かれたアイスラテ。


「あたし、映画のチケット代も……」

「いいんだよ。オレが誘ったんだし」

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