いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
なんなのよこれは…。

結局、久世玲人と一緒に食卓を囲んでいる。

もはや久世玲人の復讐としか思えない。こんなことなら、本当に傷なんてほっといて帰ればよかった…。

しかも、最悪なことにいつもは帰りが遅いお父さんも、今日に限って早く帰ってきている。

家族団欒の中に、久世玲人が加わっているという、ヒジョーに奇妙な光景だ。



「いやー、菜都ももうこんな年になったとはなぁ!」

「お父さん、違うから…」

さっきから、感慨深そうに私たちを見てくるお父さん。

絶対誤解してるよ…。

ていうか、家族みんなが誤解してる…。


ものすごく、キラキラと期待に満ちた目で見られている。

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