いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「もしかしたら久世君、案外菜都のこと気に入ってんじゃない?」
「何言ってんの!?あるわけない!!」
春奈のとんでもない発言に、思わずお弁当を落としそうになった。
「ないない!」と全力で否定していると、春奈が「だって…」と続けて喋り始めた。
「久世君って、今まで彼女をとっかえひっかえしてたらしいけど、菜都を彼女にしてからそんな噂も聞かないし…」
「たまたまだよ!」
……ていうか、そんなサイテーな男だったの?腹が立つ…。
「しかも、付き合ってても超冷めてるらしいし。ゲームで一緒に遊ぶとか、そんなこと絶対しないタイプだって!」
……じゃあ何?現に一緒に遊んだ私は、智樹と同レベルとしか見られてなかったわけ?それはそれで腹が立つ…。
「きっと菜都だけだって!」
「春奈…」
絶対にそんなはずない、と否定したいけど、昨夜の家族同様、春奈はキラキラともの凄く期待に満ちた目を向けてくる。
ま、眩しい…。
「……とりあえず、教室、戻ろうか」
この目になってる時は、何を言ってもムダだと昨夜学んだ私は、とりあえず逃げることにした。
「何言ってんの!?あるわけない!!」
春奈のとんでもない発言に、思わずお弁当を落としそうになった。
「ないない!」と全力で否定していると、春奈が「だって…」と続けて喋り始めた。
「久世君って、今まで彼女をとっかえひっかえしてたらしいけど、菜都を彼女にしてからそんな噂も聞かないし…」
「たまたまだよ!」
……ていうか、そんなサイテーな男だったの?腹が立つ…。
「しかも、付き合ってても超冷めてるらしいし。ゲームで一緒に遊ぶとか、そんなこと絶対しないタイプだって!」
……じゃあ何?現に一緒に遊んだ私は、智樹と同レベルとしか見られてなかったわけ?それはそれで腹が立つ…。
「きっと菜都だけだって!」
「春奈…」
絶対にそんなはずない、と否定したいけど、昨夜の家族同様、春奈はキラキラともの凄く期待に満ちた目を向けてくる。
ま、眩しい…。
「……とりあえず、教室、戻ろうか」
この目になってる時は、何を言ってもムダだと昨夜学んだ私は、とりあえず逃げることにした。