いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
春奈と別れたあと教室に戻り、残りわずかなお昼休憩を利用して、次の数学の宿題を広げた。
昨日、久世玲人の一件で、全く勉強ができていない。出されていた宿題にも全く手をつけていなかった。
うんうんと唸りながら手を進めていると、隣の席に佐山君が座った。
「原田さん、宿題やってないの?」
「うん、昨日ちょっと忙しくてさ…」
ハハッと照れながら答えると、佐山君はどれどれといった感じで宿題のノートを覗き込んできた。
ち、近い…。
恥ずかしくて少し身構えていると、佐山君はこちらに顔を上げた。
「俺の、写す?」
「え!?いいの!?」
「ああ、特別に」
そうイタズラに笑った佐山君に、胸がキューンと締め付けられる。
昨日、久世玲人の一件で、全く勉強ができていない。出されていた宿題にも全く手をつけていなかった。
うんうんと唸りながら手を進めていると、隣の席に佐山君が座った。
「原田さん、宿題やってないの?」
「うん、昨日ちょっと忙しくてさ…」
ハハッと照れながら答えると、佐山君はどれどれといった感じで宿題のノートを覗き込んできた。
ち、近い…。
恥ずかしくて少し身構えていると、佐山君はこちらに顔を上げた。
「俺の、写す?」
「え!?いいの!?」
「ああ、特別に」
そうイタズラに笑った佐山君に、胸がキューンと締め付けられる。