いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
バッと目をそらし、慌てて横を通り過ぎようとしたその時、再び久世玲人の声が聞こえてきた。


「わりぃな、サエコ。もう彼女いるんだわ」

「うそ…!!そんなの初耳よ!!どうせデタラメでしょ!!」

「デタラメじゃねえよ。………こいつ」




この瞬間、ガシッと肩を掴まれたのは、決して気のせいではなかった。

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