いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]

放課後の帰り道

「あの…、なんか…ごめんね」

校門を出たところで、先ほどのことについて一応謝っておいた。

私が悪いわけじゃないけど…なんとなく…。

謝る私に、健司が明るく返してくる。


「なっちゃんは悪くないよ」

「そーそー。気にすんなって」

「どうせなっちゃんに嫉妬してるだけだろ」

続いて泰造や陽たちもフォローしてくれる。


「いや、でも、私なんかが彼女になってるせいで、久世君にまで飛び火が…」

おそらく、サエコあたりの派手女子が彼女になってたら、久世君もあそこまでは言われてないかもしれない。

少しだけ気落ちしていると、前を歩いていた久世玲人が振り返った。


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