いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「え!?久世君!?」

いつの間に教室に戻ってきてたの!?てっきり屋上であのままサボるのかと思ってた。


「何!?どうしたの!?」

ビックリしている私を、久世玲人は眉を寄せたまま見おろしてくる。

その表情は、怒っているというより、何か気に入らないといった感じだ。


私、何かやったっけ…?


思い当たる節がないけど、私が気付いてないだけで、何か言ったのかもしれない。

何だろうかと今日の出来事を振り返っていると、久世玲人はその視線を隣の佐山君に移した。



……あ。眉間のシワが深くなった。


一層鋭くなった視線に少しビビッてしまうけど、向けられてる当の佐山君はそれを笑顔でかわしている。


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