いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「仲いいっていうか…。1年の時も同じクラスだったし、今も隣の席だからよく話すだけで…」
実は憧れている、なんて言えない。
「よく連絡取り合ってんのか?」
「ううん、何で?」
「……また、連絡するって」
「ああ、さっき話しの途中だったからかな?連絡先は知ってるけど、一度も取り合ったことはないし」
話しの流れで連絡先を交換したけど、私から連絡する勇気なんてない。佐山君からくれたこともないし。
淡々と答える私を、久世玲人は面白くなさそうに見てくる。
「何でアイツには教えて、俺には教えない」
「え?何を?」
「携帯」
……ええっ!?連絡先のこと!?
教えないもなにも…
「だって、聞かれてないし…」
わざわざ自分から聞こうなんて思わないし。
久世玲人は仏頂面のまま、私を見おろしてくる。
そんなに機嫌悪くしなくても…。
「……じゃあ、する?」
携帯を取り出しながら聞くと、久世玲人の足がピタリと止まった。
実は憧れている、なんて言えない。
「よく連絡取り合ってんのか?」
「ううん、何で?」
「……また、連絡するって」
「ああ、さっき話しの途中だったからかな?連絡先は知ってるけど、一度も取り合ったことはないし」
話しの流れで連絡先を交換したけど、私から連絡する勇気なんてない。佐山君からくれたこともないし。
淡々と答える私を、久世玲人は面白くなさそうに見てくる。
「何でアイツには教えて、俺には教えない」
「え?何を?」
「携帯」
……ええっ!?連絡先のこと!?
教えないもなにも…
「だって、聞かれてないし…」
わざわざ自分から聞こうなんて思わないし。
久世玲人は仏頂面のまま、私を見おろしてくる。
そんなに機嫌悪くしなくても…。
「……じゃあ、する?」
携帯を取り出しながら聞くと、久世玲人の足がピタリと止まった。