いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「あ、あの…久世君…?」

この状況が恥ずかしくてたまらなくなり、チラリと久世玲人を見上げた。


「ん?」

「あの……手…」

振りほどくのも失礼な気がするので、さり気なく訴えてみた。


すると、久世玲人は考えるように私の顔を見たあと、「……あぁ」と、ゆっくり手を離してくれた。


あぁ、って。

それだけ!?ホントに気にしてなかったの!?


こっちは恋愛経験がないから、男の子と手を繋いぐのだって慣れていない。

女の子とは違う力強い大きな手に、かなりドキドキしたというのに!!






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