いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
周辺をあちこち探してみたけど、久世玲人の姿はやはり見当たらなかった。
マジで帰ったのかな…。
いや、でも最近の優しい久世玲人を思ったら、勝手に帰らないような気もする…。
そうだ、とりあえずもといた場所に戻ってみよう!久世玲人も同じこと考えているかもしれない!
そう思って、再び足を進めようとしたところで、後ろから、もの凄い力でギュッと誰かに腕を掴まれた。
「え!?何っ!?」
ビックリして振り返ると、そこには探していた張本人、久世玲人。
「久世君!」
「てめっ…!!」
久世玲人は私の腕を掴んだまま、すごい眼力で睨んでくる。
「ごごごごめん…!!」
焦りすぎて言葉にならない謝罪をすると、久世玲人は「はあーっ」と盛大な息を吐いた。
よく見ると、全力疾走したのかってくらいゼエゼエと肩で息をしており、額には汗が噴き出している。
……もしかしたら、久世玲人も私を探してたのかもしれない…。
心配、かけてた…?
マジで帰ったのかな…。
いや、でも最近の優しい久世玲人を思ったら、勝手に帰らないような気もする…。
そうだ、とりあえずもといた場所に戻ってみよう!久世玲人も同じこと考えているかもしれない!
そう思って、再び足を進めようとしたところで、後ろから、もの凄い力でギュッと誰かに腕を掴まれた。
「え!?何っ!?」
ビックリして振り返ると、そこには探していた張本人、久世玲人。
「久世君!」
「てめっ…!!」
久世玲人は私の腕を掴んだまま、すごい眼力で睨んでくる。
「ごごごごめん…!!」
焦りすぎて言葉にならない謝罪をすると、久世玲人は「はあーっ」と盛大な息を吐いた。
よく見ると、全力疾走したのかってくらいゼエゼエと肩で息をしており、額には汗が噴き出している。
……もしかしたら、久世玲人も私を探してたのかもしれない…。
心配、かけてた…?