いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
でも、この内容を春奈に言うとなんて言われるか…。

きっと、騒ぎ出すに違いない…。


「普通にご飯食べて、街をぶらついただけだよ」

「えぇーそれだけ?」

「う、うん…それだけ…」

いろいろと考えた結果、当たり障りのないよう言うことにした。

春奈もつまらなそうだ。


「デートの時の久世君ってどうなの?やっぱり怖い?」

「怖くないよ、フツーフツー」

むしろ、優しかった。

私の数々の失態も許してくれ、逆に心配させてたくらいだ。怒って帰らせてもおかしくなかったのに。


「菜都、さっきからフツーばっかりじゃん!何かないの!?」

「な、ないんだもん…」

つまらなそうな春奈が、何か聞きだそうとしつこく言い寄ってくる。

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