いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
春奈と別れ、1人教室へ向かった。

デートがどうだったとか、考えてもしょうがないよ…。ドキドキしてしまった自分が恥ずかしい…。

落ち着きを取り戻さなければ。

心の中で気合を入れなおしながら廊下を歩いていると、後ろから、「なっちゃーん!」と陽気な声が聞こえてきた。


この声と呼び方は…。

イヤな予感がしながら振り向くと、そこには予想通りいつもの3人組、健司、陽、泰造がニヤニヤしながらこちらに歩いてきていた。


「ぃよっ!なっちゃん!」

「やるねぇ~!!」


何がめでたいのか、3人は私に拍手を送りながら近づいてくる。


……なんか、めんどくさいことになりそうだ。

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