いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「な、何でしょーか…」

イヤイヤながらも用件を聞こうとすると、待ってましたとばかりに3人の目がキランと光った。


「なっちゃん!玲人とのデートはどうだったよ!」

私の肩をバンバン叩きながら、陽が明るく言ってくる。

「いや、別に…」


「俺なんかデート中に電話したら、邪魔すんなってキレられたし!」

そう楽しそうに喋る健司に、そういえば途中で電話かかってきたな、と思い出す。


1人冷静な私に、3人の勢いはまだまだ止まらない。

今度は泰造が話し掛けてきた。


「まさに青天の霹靂だな!あの玲人がデートなんて!」

「青天の霹靂って…」


どこまでも大げさな3人に、困るどころか呆れてくる。

そんなに騒ぐほどのことなのだろうか…。しかも、デートとは呼べないのに。


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