いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「ヤダッ…!!離してっ!!」

貞操の危機を感じ、抵抗しながら声を上げるけど、もちろんそんなことは受け入れてもらえない。


「声も可愛いー」

「大人しくしてたらすぐ済むから」

「離してっ…!!」

目の前の彼らの顔を睨みつけるけど、嘲笑うかのようなニヤついた笑みが返ってくるだけ。


「じゃ、そろそろ始めよっか」

まるで、楽しいゲームを始めるかのように言い放ちながら、今度は私の体を引き、ドサッと地面に押し倒した。



こいつら…腐ってるっ!!


「その顔、そそるね」

1人の男子生徒が私の上に馬乗りになって、手首を押さえつけてくる。

ニヤつく顔に嫌悪感が走った。


「ィヤッ…!!」

「嫌がるほど燃えるねー。久世の悔しそうな顔が浮かんで」

「あいついつもすかした顔してムカつくんだよね」

「恨むなら、久世を恨んでね」


そう言いながら、バタバタと暴れて抵抗する私を力強く押さえ込んだ。


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