いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
サエコが言い放った言葉に、クラス中がどよめいた。

「え…原田さんが久世君の彼女!?」

「マジ…!?」

そんな声があちらこちらであがり、ますますどうすればいいのか分からなくなる。


「ウソでしょ…原田さん…」

その呟きでハッと横を見ると、今日友達になったばかりの子たちが、ソロリソロリと離れている。


「ち、ちがっ…!!」

全部デタラメ!!

必死で言い訳しようにも、みんなの突き刺さるような視線が恐くて、声がうまく出てこない。


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