いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「で?どうすんの?」
「どうするって…」
「玲人をフって、あいつと付き合うのか?」
「そ、そんな…!!そんなことできないよっ!!」
「なんで?」
「なんでって…」
………あれ。
なんで、できないんだろう。
んん?と首を傾げながら考えていると、泰造はさも当然といった感じで続ける。
「簡単じゃん。玲人よりあいつの方がいいなら、別れればよくね?」
「え……」
「玲人と別れて、あいつと付き合う」
久世玲人と別れる……?
思いもしなかった泰造の言葉に、しばらく考え込んでしまう。
そんなことできるんだろうか…。私から別れるという選択肢は考えてなかった。解放されることばかり願ってただけで。
そもそも、私から別れたいと切り出したところで、受け入れてもらえるんだろうか。
そんな私の思考を読んでいるのか、泰造は笑いながら言う。
「ま、玲人は許さねえだろうな」
「許さない…?」
「そう簡単に玲人はお前を手離さない」
「……それは、私のことを、気に入ってる……から?」
「んー…というより、惚れてるから」
「ほっ!?」
惚れてるっ…!?
思わず持っていたゴミをドサッと落としてしまった。
「惚れてるって…!!」
「自覚なかったのか?」
「ないよっ!!」
そりゃ、ちょっとは気に入られてるとは思ってたけど…!!ほ、惚れてるなんて…!!
力いっぱい泰造に答えると、「鈍感な奴」と呆れた表情で返された。
「どうするって…」
「玲人をフって、あいつと付き合うのか?」
「そ、そんな…!!そんなことできないよっ!!」
「なんで?」
「なんでって…」
………あれ。
なんで、できないんだろう。
んん?と首を傾げながら考えていると、泰造はさも当然といった感じで続ける。
「簡単じゃん。玲人よりあいつの方がいいなら、別れればよくね?」
「え……」
「玲人と別れて、あいつと付き合う」
久世玲人と別れる……?
思いもしなかった泰造の言葉に、しばらく考え込んでしまう。
そんなことできるんだろうか…。私から別れるという選択肢は考えてなかった。解放されることばかり願ってただけで。
そもそも、私から別れたいと切り出したところで、受け入れてもらえるんだろうか。
そんな私の思考を読んでいるのか、泰造は笑いながら言う。
「ま、玲人は許さねえだろうな」
「許さない…?」
「そう簡単に玲人はお前を手離さない」
「……それは、私のことを、気に入ってる……から?」
「んー…というより、惚れてるから」
「ほっ!?」
惚れてるっ…!?
思わず持っていたゴミをドサッと落としてしまった。
「惚れてるって…!!」
「自覚なかったのか?」
「ないよっ!!」
そりゃ、ちょっとは気に入られてるとは思ってたけど…!!ほ、惚れてるなんて…!!
力いっぱい泰造に答えると、「鈍感な奴」と呆れた表情で返された。