いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
「よかったな、なっちゃん。大切にされてて」
「なっ…!!大切にされてるって言えるのっ!?」
「言えるさ。例えば、お前を傷つけようとする奴がいたら、玲人は徹底的に潰しにかかるだろうな」
「潰すって…」
「ほら、健司から聞いたけど、お前を襲おうとした奴がいたんだろ?そいつらも玲人の指示で健司たちが片付けたし」
潰すとか、片付けたって…。そんな軽く言えることなんだろうか…。
聞きながら、ピクピクと頬が引きつる。
「それに、この前も見たけど、いつも玲人の周りうろついてた派手な女。えーと…名前忘れた」
「もしや、サエコ…?」
「そうそう。ギャーギャーうるせえ女。あいつにもキツイこと言ってたし」
「え…。な、なんて言ってたの…?」
久世玲人からは適当にはぐらかされたけど、泰造もその場にいたんだ…。
「二度と、俺と菜都に近づくなって。例え女でも、菜都を傷つけたらただじゃおかねえ。ぶっ殺してやるって」
「ぶっ殺す…!?」
「それはそれは、横で聞いてた俺も寒気が走るほど、恐ろしかった」
その時の光景を思い出したのか、泰造が苦笑いでこちらを見る。
「泣きながらあの女も食い下がってたけど、玲人、きっぱり切り捨てたし」
「切り捨てた…?」
「菜都しかいらないって」
「私、しか…?」
「そ。他の女はいらない。俺は、菜都しか欲しくないってさ」
「………」
再び、顔中に熱が集まるのを感じた。心臓がドクドクと騒ぎ出す。
泰造から聞いただけでも、こんな状態になるのに、本人からその言葉を聞いてしまったら、私の心臓は一体どうなってしまうんだろうか…。
「なっ…!!大切にされてるって言えるのっ!?」
「言えるさ。例えば、お前を傷つけようとする奴がいたら、玲人は徹底的に潰しにかかるだろうな」
「潰すって…」
「ほら、健司から聞いたけど、お前を襲おうとした奴がいたんだろ?そいつらも玲人の指示で健司たちが片付けたし」
潰すとか、片付けたって…。そんな軽く言えることなんだろうか…。
聞きながら、ピクピクと頬が引きつる。
「それに、この前も見たけど、いつも玲人の周りうろついてた派手な女。えーと…名前忘れた」
「もしや、サエコ…?」
「そうそう。ギャーギャーうるせえ女。あいつにもキツイこと言ってたし」
「え…。な、なんて言ってたの…?」
久世玲人からは適当にはぐらかされたけど、泰造もその場にいたんだ…。
「二度と、俺と菜都に近づくなって。例え女でも、菜都を傷つけたらただじゃおかねえ。ぶっ殺してやるって」
「ぶっ殺す…!?」
「それはそれは、横で聞いてた俺も寒気が走るほど、恐ろしかった」
その時の光景を思い出したのか、泰造が苦笑いでこちらを見る。
「泣きながらあの女も食い下がってたけど、玲人、きっぱり切り捨てたし」
「切り捨てた…?」
「菜都しかいらないって」
「私、しか…?」
「そ。他の女はいらない。俺は、菜都しか欲しくないってさ」
「………」
再び、顔中に熱が集まるのを感じた。心臓がドクドクと騒ぎ出す。
泰造から聞いただけでも、こんな状態になるのに、本人からその言葉を聞いてしまったら、私の心臓は一体どうなってしまうんだろうか…。