いつわり彼氏は最強ヤンキー[完]
肉食男子
す、すごく見られている…。
久世玲人と一緒にゴミ捨て場まで向かっているけど、すれ違う人は皆私たちをチラ見してくる。
「あの久世玲人にゴミを持たせてるよ…なんて女だ…」とでも言いたげな視線で。
うぅ…。
違うのに。持たせてるわけじゃないのに。
「あ、あの、久世君…。やっぱり、私がゴミ持つよ」
「ああ?何でだよ。すぐそこだろ」
「そ、そうなんだけどね…」
視線が痛いんです…、なんて言えない…。
しかも、私が持つ!と意地を張るほどのモノでもない。所詮、ただのゴミ。無理やり奪うのもおかしいし…。
もういいや…視線に耐えよう…。
そう諦めて居心地悪くトボトボ歩いていると、ふと、隣を歩く久世玲人が声をかけてきた。
「菜都、機嫌悪いのか?」
「え?」
もしかして、視線に困ってたのが機嫌悪そうに見えた…?
思いもしなかった言葉に、思わず久世玲人を見上げた。
「やっと見た」
「え?な、何が?」
「さっきから、まともに俺の顔見ねえし。やっぱり、泰造に何か言われたのか?」
「ち、違っ…!!」
その通りだけどっ!!
私のことだからすぐテンパッてしまうので、意識して顔をあまり見ないようにしていた。
またも先ほどの泰造の言葉が思い出され、久世玲人を見つめながらカーッとみるみる顔が赤くなってしまう。
「うっ…」
顔の熱が治まらないっ!!
久世玲人と一緒にゴミ捨て場まで向かっているけど、すれ違う人は皆私たちをチラ見してくる。
「あの久世玲人にゴミを持たせてるよ…なんて女だ…」とでも言いたげな視線で。
うぅ…。
違うのに。持たせてるわけじゃないのに。
「あ、あの、久世君…。やっぱり、私がゴミ持つよ」
「ああ?何でだよ。すぐそこだろ」
「そ、そうなんだけどね…」
視線が痛いんです…、なんて言えない…。
しかも、私が持つ!と意地を張るほどのモノでもない。所詮、ただのゴミ。無理やり奪うのもおかしいし…。
もういいや…視線に耐えよう…。
そう諦めて居心地悪くトボトボ歩いていると、ふと、隣を歩く久世玲人が声をかけてきた。
「菜都、機嫌悪いのか?」
「え?」
もしかして、視線に困ってたのが機嫌悪そうに見えた…?
思いもしなかった言葉に、思わず久世玲人を見上げた。
「やっと見た」
「え?な、何が?」
「さっきから、まともに俺の顔見ねえし。やっぱり、泰造に何か言われたのか?」
「ち、違っ…!!」
その通りだけどっ!!
私のことだからすぐテンパッてしまうので、意識して顔をあまり見ないようにしていた。
またも先ほどの泰造の言葉が思い出され、久世玲人を見つめながらカーッとみるみる顔が赤くなってしまう。
「うっ…」
顔の熱が治まらないっ!!